こんにちは、トーンラボ代表の所長です。
前回ブリッジを交換し、表現の幅が広がったレジェンドLST-Z_BBK。
今回はブリッジ交換の恩恵をさらに引き出すべく、トレモロスプリングを交換してみようと思います。
デフォルトのスプリングは何の変哲もない、ありきたりのスプリング。
少し錆が浮いていますが、使用上は何も問題ありません。
それなりに余韻も感じられ、柔らかいサウンドに一役買っている、と思います。（多分）
写真を見てお分かりかもしれませんが、
スプリングの１本だけ、巻き終わりの向きが違います。
これは、アース線との干渉を防ぐために意図的に変えているのか、たまたまの個体差（規格不良）なのか、
本機だけでは、判断がつかないですね・・・。
設計者のこだわりか？！
トレモロスプリング交換は、ギターいじりの定番であり、リプレイスパーツは数多く存在します。
品物の数だけ目的があり、それなりに違いもあるのでしょうが、
とりあえず今回は、バッキングが目的なので、しっかり張れて、タイトな音になったらいい思い、
こちらの商品をチョイスしてみました。
黒い見た目が、いかにも強そうなこちら、G社製パワースプリング。
特徴は、その強すぎる張力。
太い弦でも十分機能しそうな、べた付け派には有効な一品ではないでしょうか。
従来のスプリングでも、ハンガーを締め込めばべた付けは可能ですが、
スプリングが伸びっ切ってしまい。音質調整の幅（出し入れ）は限られてしまいます。
張力が強いスプリングを使うことで、べた付けの状態でもスプリングの調整範囲が担保され、
音質の微調整が可能です。
スプリングの張り方で変わる違いなんて、僅かな変化かもしれませんが、弾き心地にかかわる、見逃せないポイントであります。
弾き手にとっては重要
では、さっそく交換していってみましょう。
もともとついていたスプリングは、思いのほか強い（硬い）ものが採用されていて、
触れた感じでは、ほとんど変わりがないように感じます。
同じような硬さ！？
径や長さに違いがあれど、これでは交換する意味がないのでは・・・。
不安がよぎります。汗
失敗も経験の内
気を取り直して、まずは交換での違いがわかるように、デフォルトと同じポジションで張ってみました。
結果は、分かりやすいくらい変わりました。キラリ
音は締まってまとまり、音質は全体的に中音域よりになりました。
響が改善されたことで、特にローコードは鳴らしたときの心地よさが増しました。
それに合わせて、ブリッジの追随性も向上したのか、チョーキングが楽になりました。
よく伸びて、よく縮む
これはいいですね。
僅かばかりの投資で、得られるものは大きく、コスパのいい改造と言えるでしょう。
ブリッジを変えたことで、スプリングの特性も際立ち（スプリングを変えたことで、ブリッジの特性も際立ち）、
ブリッジとスプリングはセットで交換することで、より効果がありそうです。
オリジナルカラー（5本セット）
ブリッジとスプリングの関係に限らず、ギターはそれぞれのパーツの特性の組み合わにより、
ギターの個性を織りなしているのでしょう。
その組み合わせは無限に存在し、自分に合った、目的に合ったギターに成長させていくのも、
安ギターいじりの醍醐味ですね。
残すところも、あと僅か。
ようやく終わりが見えてきました。ホッ
つづく。
※今回使用したトレモロスプリング
オリジナルカラー（5本セット）
