リユースショップのジャンクコーナーには、あらゆる素性のギターが所狭しと並んでいます。
使い古されてくたびれたモノや、壊れて使えなくなったモノ、元のオーナー様によってカスタマイズされたモノなどなど、
店員さんの確かな目利きにより、晴れてジャンク品に仕分けされたモノたちです。
今回、紹介しますこのギター、レジェンドLST-X WHと分類しているギターです。
Tone Lab ライブラリーより
このギター、見てお分かりの通り、塗装エラー商品であり、いつ、どのような過程で
このような見た目に至ったのか、まったく全く謎のギターです。
正規に流通していたものが、ある時を境に変色し出したのか、
はたまた初めからエラーが出ていて、非正規のルートで流出したのか、想像にかたいギターです。
店員さんからしてみれば、当然NGであり、迷いもなくジャンクコーナー直行だったと想像にかたくないですが、
よくよく見ると、これはこれで、なんとも味わいのある、個性的なギターではないでしょうか。
そーだ
レジェンドのギターは、これまで何本か所有してきましたが、今回のこのモデルは、いたって標準的な、
安ギターのお手本のようなギターです。
あえて特徴をあげるならば、レジェンドの特徴はネックにあると思います。
気持ち細めのネックは、初心者の方や、手の小さい方には扱いやすいかもしれません。
またナットは合成樹脂製ですが、少しあたりの柔らかいタイプの樹脂で、厚みと高さを持たせています。
リプレイスパーツの加工済みナットは、幅が合わないかも
出音も気持ちやわらかめで、弾き心地が優しい感じがします。
しばらく使ってみましたが、もともと張ってあった009ー042の弦では、少し柔らかすぎる感じがします。
また、エージングの過程で、ネックが逆ぞりしてしまい、トラスロットで調節するも、
ロットが緩み切って、ストレートが出せない状態になりました。
よくあることだ
一旦ライトゲージの弦を張ってテンションをかけてみて、様子を見ようと思います。
ロットの効きも戻り、無事ストレートが出ました。
ライトゲージとの相性も悪くありません。
半年くらい使ってみての感想ですが、気持ちペグが緩みやすいくらいで、そのほか作りの精度は及第点です。
すばらしい
エージングの過程でフレットエンドが飛び出したので、やすり掛けは必要ですが、
それ以外、手をいれるところはありません。
ただ、せっかくの個性的なギターですので、ちょっと遊び心がわいてきていますが、
悪い癖だ
それはまた次回と言う事で・・・。
おしまい。
追伸
レジェンドに採用されているナットは、他の安ギターのモノとは違い、弾き心地や出音の好みは分かれるかもしれませんが、
弦の滑りはよく、チューニングも安定している印象を受けます。
薄く軽いブリッジは、太い弦の鳴り(振動)を受け止められていない感じを受けます。
無駄に共振するような
安ギターは、スーパーライトゲージ(009-042)使用が前提なのかもしれません。