エレキギターのためのリプレイスパーツは数多く存在しますが、その用途は、劣化した部分を
リフレッシュしたり、音質や演奏性の向上や改善、弾き手の好みに合わせて交換するなど、
利用目的は多様にあります。
見た目を変えて、人と違った個性を出したりも
特に、工業製品的要素の強いエレキギターの場合、使われているパーツの点数も多くなり、
例えネジ1本の締め込み具合でも、弾き手にとってはニュアンスが変わるもので、
パーツを交換するとなると、劇的に個性が変わる場合もあったりします。
安ギターのように、ギター自体のポテンシャルが低いギターでも、その変化は実感することができます。
費用対効果は薄いぞ
手軽に交換できるパーツの代表格として、トレモロスプリングやジョイントプレートがあります。
弦を外すことなく交換でき、価格も比較的安いので、負担の少ない改造の部類ではないでしょうか。
交換して万が一、結果に気に入らなくても、原状回復がしやすいところも、手が出しやすいのではないでしょうか。
かく言う私もこれまでに、定番のジョイントプレートを試したことがあります。
正直、試してみる前は本当に音が変わるのか、印象が変わるものなのか、
どこか眉唾な話の類と思っていた節がありましたが、
結果は見事に先入観を粉砕させられることとなるのでした。
厚みはもともとついていたモノと同じ2㎜厚をチョイスしました。
交換前と、交換後では、確かに変わりました。弾き手にとってみれば、その違いは明確です。
ただその変化は、必ずしも好みのニュアンスになるかというと、そうとも限らないもので、
交換したから、ギター自体のポテンシャルが上がった、ということは、一概には言えなさそうです。
世の中、そう甘くはない
サスティーンが伸びるだとか、低音が良く鳴るだとか、いわゆる音質の改善が期待できる、と言うよりは、
感覚としては、“音が整う” といったイメージでしょうか。
確かに交換する前と後では、グレードアップした感はあり、改造結果に満足感は得られるのですが、
それは、どこかしら個性が無くなったような、綺麗にまとまったが故、荒さが無くなった感じがしてなりません。
取り回しのいい音ととらえるか、雑味のない、味わいのない音ととらえるかは、それこそ弾き手次第でしょう。
これまでの経験から、安ギターといえども、そのギターの個性を楽しんでいただけに、
私的には、なんだか面白味のない音だなぁ、と感じたのでした。
ただ、ギターによっては、バランスの取れるギターもあり、つけては外し、つけては外しを繰り返して、
最終的には、手持ちのギターの中でも最軽量の部類のギターの1本に収まりました。
とても綺麗に鳴ったぞ
いやはや、今回もいろいろと勉強させられました(汗)
ジョイントプレートは、ボルトオンネックのギターには不可欠なパーツですが、
この四角い金属のプレートのどこに、これほどまでに音質の違いが生まれるかは、
まったくもって謎です。トホホ
材質や板厚の違うプレートを取り揃え、いろいろと試してみるのも面白いかもしれません。
沼にはまること間違いなし
値上がりする前に、いろいろ揃えてみようかな。
おしまい。
追伸
お手軽改造といえども、改造はあくまで自己責任の範疇で。ペコリ