こんにちは、中年お父さん兼ギターボーカル兼リペアマン兼トーンラボ代表の所長です。
以前芽生えた考えの一つですが、安ギターは、バッキングギターとして最適なのではないだろうか。
安ギター特有の、ロングスケールでナローピッチは、
正確(?!)な音程とハリのある音で、コードは押さえやすくストロークは安定し、
センターポジションは、コードワーク、リズムギターにはピッタリなような気がするのですが ・・

現にそういう使い方しかしていない訳だが

というわけで、今回は安ギターを、バッキングギター専用に改造していってみようと思います。
まずはベースとなる安ギターの調達ですが、出来れば比較的新しく、癖のないギターを探したいところです。
なじみのリユースショップ、リサイクルショップを数件回りましたが、

いつもお世話になっております
昨今の物価上昇の影響か、酔狂な安ギター愛好家が増えたのか、はたまたギター業界の活性不足が原因なのかはいざ知らず、
思いのほか、いい素材に巡り合いません。
これまで目的をもってギターを探すことがなかっただけに、今回はなかなか厳しい船出となりそうです。(汗)
まあ、ここは急がず焦らず、気長に行くしかないですね。
モデルチェンジしたフォトジェニックか、セルダー当りが欲しいところですが ・・・

[ソフトケース/シールド/調整用レンチ付属]

サクラ楽器オリジナル ST-16/IGB
(2か月経過)
年度末の駆け込み需要への対応と、次のフェーズに入りつつある子育てとの両立により、当初の目的を忘れつつある日々。
出張先で立ち寄った、とあるリユースショップにそれはありました。
漆黒のボディとピックガード、細身のヘッドストックに、特徴的な黒い指板。
一目見ただけで、記憶がよみがえりました。
値段は?
大丈夫。予算内。
これで無事、スタートラインに立つことが出来そうです。ホッ
そのギターは、レジェンド LST-Z 現行品。
特に使用感も、問題らしいところもなく、投げ売りされていました。

ネックは反りもなく、むしろは造りは良い方で粗も出ていません。
ヘッドストックは木取りのロスが出ないよう極小です。
ブリッジはサドル幅が9.5㎜だったり、トレモロブロックが中空だったり、
昨今の物価上昇を、原材料のコストカットで補っているところなど、涙ぐましい企業努力を感じます。
中でも一番の特徴はこの指板材ではないでしょうか。
灰色っぽい色彩は独特で、表面は少し粗く、乾いた感じです。
昨今の安ギターの指板材として、主流となりつつある材、テックウッド、そう人口木材です。
この素材、弾いてみてすぐに感じるのですが、ものすごく音を吸収している感じがします。
ハーモニクス音は聞こえなく、生音はピックを持つ手元だけが鳴ってる感じです。
アンプを通すと、いわゆる安ギター特有の出音であり、チープさが際立っています。

もはや過去一
ジョイントプレートに、お決まりのベースプレートが入っていないところなど、
指板材の特性を中心に、ギターが設計されている印象を受けます。
ただ、安ギターとしては、これ以上も、これ以下もない完成度を誇っています。

もはや、完結しているような・・








果たしてこのギターがどのように変わっていくのだろうか。
手を入れる余地はあるのだろうか、なんだかちょっと不安になってきました。
つづく。

追伸
指板材のマテリアルは、モダン仕様ですが、そのRのかかった形状は、どこかノスタルジックで、
設計者のこだわりを感じます。
※ 現行品 ラインナップ

[ソフトケース/シールド/調整用レンチ付属]

サクラ楽器オリジナル ST-16/IGB
