某有名リユースショップにて、補修痕があるという理由で投げ売りされていたギター。
ヘッドのブランドロゴはChattingBird by CAPARISONとあるので、CAPARISONのサブブランドなのだろう。
以下、状態の確認とメンテナンスの忘備録です。
ペグの間隔は少し広めで、1弦から6弦まで130㎜。
ナットは樹脂製で、ナット幅は42㎜、1弦から6弦までの間隔は34㎜くらい。
ネックは、サテン仕上げで触り心地はよく、太くも細くもなく、ちょうどいい感じ。
気持ち幅広かな
フレットは、ミディアムジャンボかな。浮きや凹みはなさそう。指板は平ら。
トラスロットの調整は、ボディー側にあるタイプ。
好感が持てます
現状は010-046の弦が貼ってある状態で、気持ち順反り。
ボディは、表面はフレイムメイプル!?かな。ボディ厚45㎜。重量3.4kg。
ピックアップ配列はHSHでハムはエスカッション吊り下げ、シングルはボディ直止め。
ブリッジは、ナローピッチでブロックは薄めの合金。スプリングは3本。
コントロールは、マスターボリューム、マスタートーン、5WAYスイッチ、ジャックはモノラル。
肝心の出音ですが、アタックに対する反応がとてもよく、ブライトでモダンな感じ。
ネックのジョイント方式がブッシュタイプの影響なのか、いまいちネックの鳴りは感じられない。
ネックの作りに妥協はなく、木工の加工も素晴らしく、明確なコンセプトのもと、しっかりデザインされている印象を受ける。
演奏性や構えた感じの雰囲気、全体的な作りの良さなど、とてもエントリークラスとは思えないギターです。
ネックの反りを調整し、ブリッジ周り、全体的に調整して弦を貼りなおしました。
弦高は6弦1.9㎜、1弦1.4㎜で、特に音詰まりやビビる箇所はありません。
中古市場ではあまり評価されていないようですが、お買い得なギターであるのは間違いなさそうです。
気になったので、ネットで検索してみました。
型番は、CAS-390。
1995年度版カタログに商品に関する記載がありました。
“CASシリーズ”
『あくまでギターとしての本質を失わず、木とピックアップから生み出される本来のサウンドとプレイアビリティーの追及。その結果、新たなエレクトリックギターのスタンダードと呼べるラインナップが誕生した。他に類をみないハイ・コストパフォーマンス、CASシリーズ。』
“CAS-390”
『CAS-450と同じく、フレームメイプルをトップラミネートしたバスウッドボディを採用。トレモロユニットはシンクロナイズド・スタイルのSTC・36Gを搭載。ゴールドのハードウェアとシースルーサンバーストのボディフィニッシュが、気品さえも漂わせる。』
CAS-450はフロイド・ローズ搭載モデル 45,000円なり
スペックといい、コンセプトといい、モダンストラトのさきがけみたいなギターが、当時の価格で39,000円とは驚きです。
今の価格体系だと5万~6万位(税別)でしょうか
もっと評価されてもよさそうですが・・・。 おしまい