こんにちは、中年お父さん兼ギターボーカル兼リペアマン兼トーンラボ代表の所長です。
これまで何度か取り上げてきたスーパーストラト、フェルナンデスFGZ-400ですが、
スカーフジョイントのネックに捻じれが生じ、フレットの摺り合わせを施しても、
5弦、6弦のローフレットでのビビりが解消できません。
フレットを抜いて指板を調整し、リフレットすればどうにかなるのかもしれませんが、
さすがにそこまでの技術は持ち合わせておりません。トホホ
いよいよこのギターともお別れの時が来た、という事なんでしょうか ・ ・ ・ 。

古いギターですが、作られた時代背景がよかったのか、価格以上のスペックと出音で、
とても気に入っていただけに、少しやるせない気持ちです。

ネックの不良はやむなし
大切なギターも、大事にすればするほど、使えば使うほど消耗は進み、いずれは物としての価値も
終わりを迎えます。
ただ分かってはいても、愛着の分だけ別れは惜しい。
元が安ギターだけに、
さらに投資を重ねて自己満足に浸るのか、
それとも元は取ったと潔く廃棄するのか、
はたまたオブジェと化して、愛でて楽しむか ・ ・ ・ 。
毎回思い悩まされる、至福のひと時。

これも安ギターの楽しみ
さて、どうしたものか。

おなじみのECサイトを見進めてみても、なかなかどうして。
もともとの見た目がモダンな印象のギターだけに、トラディショナルなネックを組み込んでも、
イメージが破綻してしまいます。

見た目が気に入らないと、愛着もわかないものだ
さすがに今回ばかりは無理かとあきらめていた矢先、1本のネックに目が留まりました。
それはバードインレイの、
いかにもハイエンドギターに装着されていそうなモダンな佇まい。
このネックなら、このギターにもピッタリな気がするのですが ・ ・ ・ 。

ただこの手のネック、スケール長はミディアムスケールと相場が決まっているものです。
商品説明を読み進めても、確かに 24-3/4 インチ(ミディアムスケール)と記載があります。

残念
スケール長だけは、どうすることもできませんので、そのままスクロールを進めようとした矢先、
雷に打たれたような衝撃!

前にもあったよな
購入者レビューの、まさかの一文が、視界に飛び込んできました。
慌ててレビューを見直してみると、そこには、
表記はミディアムだけど、実物はロングスケールだというではありませんか。キラリ
これが事実であれば、この深く年輪の刻まれた、アバンギャルドなボディに、
バランスをもたらし、ネクストステージにいざなってくれるのではないでしょうか。

おいおい
とくに深くは考えず、
まだ見ぬ世界へ向かって、
ポチリ。
かくして今回も、例にもれず自己満足の沼にはまっていくのでした。

やれやれ
つづく。
