当ブログを象徴すると言っても過言ではないこのギター。
もともとはセルダーSTG-18というギターです。
ST-16の派生型で、黒のストラトにゴールドパーツを使用した、ゴージャスなギターでした。
某有名リユースショップにて3,000円で購入して、1年位そのまま使用したかな。
結構ネックがよく、気に入っていたので、ネックは他に転用しました。
Bodyは、材の種類は分かりませんが、合板ではない木材の寄せ集めで、
ピックアップキャビティ―は、ピックアップの形状ですらない、大胆な(大雑把な!?)加工。
3ハムも搭載可!
改造点としては、ネックを大手ECサイトで購入したメイプルネックに交換、ペグは安定のGOTOH製。
ピックガードを2シングル、1ボリューム、1トーンのものに交換、
ブリッジをギター工房の通販サイトで購入したブリッジ(ワイドピッチ)に交換しています。
ピックアップは、フロントがフォトジェニック製、リアは某有名フリマサイトで入手したアルニコピックアップ。
もはやオリジナルはBodyだけ
まあ、この形に至るまでに、ネックを色々変えてみたり、アッセンブリをあれこれ入れ替えてみたり、
ビス穴を埋め、開け直し、ビス穴を埋め、開け直し、
接着剤と、出生不明の木材だらけで構成されたBodyになってしまいましたが、
現状は、キチンと寸法を出し直して組み上げており、耐久性にも問題なく、
信頼できる1本に仕上がっています。
このギターの最大の特徴は、ナットをローラーナットを使用しているところ。
フェンダー純正品!
安ギターにフェンダー純正品のナットと、ナットだけでギターが2,3本変えてしまうバランスの悪さですが、
これには深いわけがあり・・・。
某大手ECサイトを徘徊していると、リプレイスパーツとして売られているネックが色々と見受けられます。
ピンからキリまで、それこそ様々なものが・・
価格も信じられないくらい安いのですが、
商品レビューをみてみると、なかなか怪しそうなコメントが並んでいます。
まあ、お値段もお安いし、物は試しにと思い、1本チョイスして購入してみました。
この安易さが、沼にはまる原因なのでは
メイプルネックでヘッドストックはフェンダータイプ、プラスチックナットに細めのフレット、グロス塗装仕上げの1本です。
破格の価格で、Made in China。
はるばる海を渡り、税関を通過して、注文してから10日ほどで私の手元に届きました。
梱包状態に問題はなく、特に破損もなく、状態は良かったです。
こういう所は大手の強みでしょうか
気になったのは、ネックの太さ。ネックグリップや指板Rなど、細かい事はよく分かりませんが、
勉強しろ!
太さは、私の限られた経験の中で1番太いです。
早速ギターにインストールして、弦を張りました。
やはり、明らかに太い(汗)
でも弾きにくい感じはなく、コードを押さえるのも、これまでより何だかしっくりくる感じ。
市販の安ギターにはない感じです。
気に入りました。
値段の安さに引かれ、一抹の不安はありましたが、これは中々お買い得ですよ。
一人悦に入り、つま弾いていたのですが、やはり世の中そう甘くはありません。
落とし穴がありました。
な ん か、
イ ン ト ネ ー シ ョ ン が、
お か し い(汗)
再度チューニングをするも、一向に解消しない。
弦がまだなじんでいないからか、それとも弦自体の不良なのかと、いろいろ思案してみましたが、
ふと、もしかすると、フレットの打ち込みがずれているのかも、と考えが至りました。
ストックのネックと並べてみると、やはり・・・(汗)
ただ問題はフレットではなく、ナットでした。
フレットのピッチは、精度が出ていましたが、ナットが本来の位置よりヘッド寄りにインストールされている。
ナットから1Fまでの距離が長い
これだと押弦した際、全てのフレットで、音がシャープしてしまいます。
オープンコードは違和感が・・
安物買いの銭失いとは、このことかと実感させられた思いでした。
とほほ
恐らく、製造過程ではじかれた不良品が、流出して、投げ売りされていたのかと。
いやいや私に届いた1本が、たまたま不良品だったのかも
気に入ってただけに、後ろ髪惹かれる思いがしましたが、不良品を世に送り出すわけにも行かない、
と思いなおし、今回ばかりは廃棄処分しかないか、とあきらめかけていた矢先、
雷に打たれたような衝撃!、ひらめきが舞い降りてきました☆彡
前にもあったような・・
以前どこかで読んだ記事に、ローラーナットはBody側に溝を拡張して取付けると、
書いてあったのを思い出し、再度調べてみました。
やはりローラーナットの取付はBody側に溝を拡張する、で間違いありません。
これだったらこのネックも廃棄せずに生かせるはずです。(たぶん)
ただ、ここでも問題が。果たして安ギターに高価なローラーナットを付けることに意味はあるのだろうか。
さらには、素人の私の技術で、うまくネックを加工できるのだろうか。
一抹の不安はありましたが、ここまで来たら後には戻れないと思う気持ちと、
ローラーナットとはどんなもんかいと思う探究心と、
何より、この太いネックがおとましい(方言?)。
まあ、ここに来るまでの紆余曲折が、このギターに対する愛着も芽生えていたわけで・・
いろんな思いが錯綜し、先のことは考えないようにし、
現実を見ろ!
ネットでポチリ。
この手軽さが罠なんでは?
届きました。ローラーナット!
はや!
フェンダー純正の、ジェフベックモデルにも搭載されている、正真正銘の本物です。
普段、偽物ばかりなので、やたらと感動
後は、加工に必要な道具をそろえます。
クランプとやすりとのこぎりと・・。
全て某有名100円均一ショップで揃えました。
慎重に取付位置を出し、のこぎりの歯厚分を計算し、ガイドとなる木片を固定し、一気に引きました。
加工中の写真はありません、アシスタント常時募集中
ダイヤモンドやすりと紙やすりを駆使し、どうにか溝を作ることが出来ました。
素人にしては上出来です
木片を削り出し、シムを作成し、ビス止めして完成です。
まあ今回も思い起こせば長い旅路でした。
安易な気持ちで購入した安物ネックのおかげで、
太いネックの良さを知り、
ローラーナットの使用感と、取付の難しさを知り、
思いがけない出費・・・(汗)
ブログ続けられるのか?
ちなみに肝心の音色、演奏性は、自己満足の範疇です。(おしまい)